まず、総木材の作り付けの想定だった商品棚は、既製什器に黒色の塗装を施し、木工造作と合わせることで、上質感を保ったまま、格段にコストを抑えることができました。

既製什器に木工造作で化粧を施しました。
黒色と合わせることで店内の雰囲気にマッチするシックな印象に。

こちらは柱に合わせた特製什器です。現場に合わせて寸法を決め、製作しました。

冷蔵室内のワインラック。冷気取り入れ口など、必要な機能と合わせて製作しています。

本物の石を積み上げる想定だった石垣は、軽量で本物らしく見えるダミー素材を使用しました。石垣の雰囲気はそのままに、実際に石を積み上げるより大幅なコストダウンに成功しています。

本物の石垣の質感を再現した冷蔵室の壁。軽量のダミーにすることで壁の補強などのコストも削減しています。

レジカウンター＆試飲カウンターは高級家具を製作している加工場に特注依頼して製作。伝統あるリカーショップ風の雰囲気はそのままに、コストに見合う木材を選ぶことで、同等の既製品より費用を大幅に抑えられました。

常連さんが集まる重厚なデザインの試飲カウンター＆レジカウンター。

装飾に関しても、費用を抑えるところは素材や加工を工夫し、一部では新たにデザインし直すなどして、当初目指した全体的な上質感は保ったまま、ご納得のいく予算に収めるように努めました。

当初ステンドグラスを想定していた間接照明は、アイアン加工で代替。陰影で高級感を醸成しています。

その他、上質感を演出する壁紙の選択や、腕利きの加工場による金物加工で、細部にもこだわりました。

日本酒用の陳列棚は総桧作りです。掛札は一升瓶のラベルデータをそのまま使用。本格感を演出する意匠を施しました。